NEC、顔情報保存不要の生体認証技術を開発、漏洩リスクゼロ

■「ゆらぎ量推定」と「秘密計算」で高精度・高速・安全な認証を実現

 NEC<6701>(東証プライム)は2月26日、顔情報を保存せずに顔認証を実現する生体情報利用デジタル署名技術を開発したと発表。この技術は、顔情報から本人の鍵を生成し、その鍵の照合により認証を行うため、顔情報自体を保存する必要がない。顔の向きや表情などによる「ゆらぎ」に対応する独自アルゴリズムと、鍵を保護したまま照合可能な秘密計算手法を組み合わせることで、漏洩リスクを抑えた安全な認証を実現する。

 この技術は全ての生体認証に適用可能で、標準デジタル署名方式に準拠しているため、電子契約やデジタルアセットの取引などにも利用できる。NECは2025年度中に決済や入退場などの用途で実証を進める予定だ。

 拡大する顔認証市場において、変更できない生体情報である顔情報の厳重な管理は課題となっていた。今回の技術により、顔情報の漏洩リスクを抑えつつ、従来と同等の高精度な認証と大規模認証に対応する高速処理を両立させることが可能となる。3月に開催される「リテールテックJAPAN 2025」でこの技術が紹介される予定。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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