三菱重工、欧州初のCO2回収プラントをイタリアで稼働開始、年間2.5万トン削減へ

■2030年までに年間400万トンのCO2貯留を目指す

 三菱重工業<7011>(東証プライム)は9月18日、CO2回収技術を用いた欧州初の大規模プラントが、イタリアのラヴェンナ県で稼働を開始したと発表。イタリア最大手エネルギー企業エニ社の天然ガス供給設備に設置されたこのプラントは、年間約2万5000トンのCO2排出削減を見込んでいる。

 づプラントは、エニ社とスナム社が共同で立ち上げたイタリア初のCO2回収・貯留プロジェクト「ラヴェンナCCS」の第一段階として位置付けられる。三菱重工業は、イタリア企業MAIRE社傘下のNEXTCHEM社を通じて技術ライセンスと基本設計パッケージを提供した。

 このプラントは、CO2濃度が3%未満と低い排ガスから最大96%のCO2回収を実現している。回収されたCO2は海底の枯渇ガス田に貯留される計画で、2030年までに年間最大400万トンの貯留を目指している。三菱重工グループは、この成果を基に多様な排出源からのCO2回収技術の発展を図り、グローバルな温室効果ガス削減に貢献していく方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国内初、HVO51%混合燃料が建設現場で稼働  大成建設<1801>(東証プライム)とユーグレナ…
  2. ■従来の制作プロセスを刷新しAI時代の人材育成を推進  武蔵精密工業<7220>(東証プライム)は…
  3. ■高速道路で手放し運転が可能に、新開発「Honda SENSING 360+」がACCORDの運転支…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■内需株に広がる「トランプ・ディール」回避の波  東京電力ホールディングス<9501>(東証プライ…
  2. ■日米関税交渉、7月9日に運命の日「90日猶予」迫る潮目  「三日、三月、三年」とは、潮目、変わり…
  3. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  4. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…
  5. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  6. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る