キリンホールディングス、ビール大麦試験圃場でのバイオ炭施用効果を検証する新たな共同研究が始動

■バイオ炭による土壌改良と生物多様性向上を目指し、ビール大麦栽培での効果を詳細に検証

 キリンホールディングス<2503>(東証プライム)は9月19日、同社の飲料未来研究所「栃木県農業総合研究センター」および「早稲田大学」と共同で、栃木県のビール大麦試験圃場において、バイオ炭を用いた新たな研究を開始すると発表。この研究は、バイオ炭が土壌改良や微生物への影響、ビール大麦の生育状況にどのような効果をもたらすかを評価するものである。キリングループはこの研究を通じて、環境再生型農業の発展に貢献し、脱炭素社会の実現を目指していく。

 栃木県農業総合研究センターは、ビール大麦の生育および収量に対するバイオ炭の影響を解析し、早稲田大学は土壌中の微生物の変化を分析する予定。キリンは、ビール事業を通じた発酵技術やバイオテクノロジーを活用し、研究計画の立案とデータ解析を主導する。また、バイオ炭の施用効果に加え、J-クレジット制度に基づく炭素貯留量の算定も行う予定である。

 この研究は、ビール大麦栽培におけるバイオ炭の普及を見据えたものであり、将来的には温室効果ガスの排出量削減にも寄与することが期待されている。キリングループは、今後も気候変動に対する統合的なアプローチを継続し、持続可能な未来の実現に向けた取り組みを強化していく予定である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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