【株式市場】前場の日経平均は111円安、引き続き衆議院選の予想など要因に手控え

◆日経平均は3万8300円81銭(111円15銭安)、TOPIXは2640.85ポイント(10.62ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は8億9010万株

 10月23日(水)前場の東京株式市場は、円安、米NASDAQ総合指数の5日続伸が好感された一方、引き続き衆議院選で与党不振だった場合の政局不安定化への懸念などがあり、個別物色の様相が強かった。国内投資ファンドの保有が伝えられたコニカミノルタ<4902>(東証プライム)、欧州ファンドの保有が伝えられた東京建物<8804>(東証プライム)が急伸し、ブックオフグループHD<9278>(東証プライム)は発表を順延していた四半期決算の大幅増益が好感され急伸。トヨタ<7203>(東証プライム)などの自動車株は円の1ドル151円台など受け軒並み高い。日経平均は午前9時半にかけて102円37銭高(3万8514円33銭)まで上げたが、次第に値を消して11時に118円82銭安(3万8293円14銭)まで軟化し、前引けも軟調だった。

 麻生フオームクリート<1730>(東証スタンダード)が「政治銘柄」の思惑とされ急伸し、REVOLUTION<8894>(東証スタンダード)は10月決算への期待強いようで出直り急。夢展望<3185>(東証グロース)は新株予約権の大量行使などで急伸。THECOO<4255>(東証グロース)は株主優待の開始が連日好感され2日続けてストップ高。

 新規上場の東京メトロ(東京地下鉄)<9023>(東証プライム)は午前10時6分に1630円公開価格1200円の36%高)で初値をつけた。その後1768円(同47%高)まで上げて前引けは1722円だった。

 東証プライム市場の出来高概算は8億9601万株、売買代金は1兆8187億円。プライム上場1646銘柄のうち、値上がり銘柄数は668銘柄、値下がり銘柄数は906銘柄。

 東証33業種別指数は6業種が値上がりし、輸送用機器、不動産、食料品、鉱業、ゴム製品、倉庫運輸、が高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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