【株式市場】日経平均は539円安、後場円高とともに下げ幅を広げ7日続落

◆日経平均は3万5619円77銭(539円39銭安)、TOPIXは2530.67ポイント(45.87ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は19億3972万株

 9月11日(水)後場の東京株式市場は、米金利低下観測などを受けて昼頃から円高が強まり、13時には1ドル141円台に入り、14時過ぎには一時同140円台へと円高が進行したため、自動車株や電気機器、精密機器、機械、重工株など幅広い銘柄が次第安となった。中で、10日にIR説明会を開催と伝えられた富士通<6702>(東証プライム)は後場も小高いまま値を保ち、日東紡<3110>(東証プライム)は米アマゾン・ウェブ・サービスが英国でデータセンターに大規模投資との報道など材料視されて堅調持続。日経平均は341円安で始まり、14時半にかけて905円73銭安(3万5253円43銭)まで下押し、大引けは下げ幅500円台まで持ち直したが7日続落。終値での3万6000円割れは8月9日以来となった。

 後場は、ケンコーマヨネーズ<2915>(東証プライム)が一段と水準を上げて出直り幅を拡大し他のマヨネーズ大手との比較で大幅なPER割安などに注目が集まる様子。ASAHI衛陶<5341>(東証スタンダード)も一段と上げ大阪IR(カジノ統合リゾート)着工に向けた動きなど好感の見方。まぐまぐ<4059>(東証スタンダード)も一段と上げ第3四半期決算好調で通期上振れ期待。カイオム・バイオ<4583>(東証グロース)は前場大きく上げたまま値を保ち臨床第1相試験中の「CBA-1205」に進展ありの見方。メディネット<2370>(東証グロース)は後場寄りから急伸しAGC<5201>(東証プライム)との提携を材料視。

 東証プライム市場の出来高概算は19億3972万株(前引けは8億4757万株)、売買代金は4兆1993億円(同1兆7478億円)。プライム上場1643銘柄のうち、値上がり銘柄数は105(前引けは308)銘柄、値下がり銘柄数は1523(同1301)銘柄。

 東証33業種別指数は前引けに続き全33業種が値下がりした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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