ケンコーマヨネーズの出直り急激、第2四半期は営業利益4倍など大幅に拡大、収益基盤強化策に加えタマゴ加工品の正常化など寄与

■量販店・外食向けのマヨネーズ好調で総菜は小容量サイズ好調

 ケンコーマヨネーズ<2915>(東証プライム)は11月12日、大きく出直る相場となり、10%高に迫る2140円(210円高)まで上げた後も強い値動きを続け、2か月前につけた2020年以来の高値2512円に向けて上値を探っている。11日の夕方に発表した第2四半期決算(2024年4~9月・中間期、連結)で営業利益が前年同期の4.1倍となるなど、全体に大幅増益となり、注目が再燃している。

 11月11日の夕方に発表した第2四半期決算(2024年4~9月・中間期、連結)は、営業利益は前年同期の4.1倍の31億94百万円となり、親会社株主に帰属する中間純利益は同4.1倍の22億46百万円だった。売上高は同6.1%増の464億55百万円だった。既存事業の収益基盤強化やDXを通じた生産性向上、などが進んだ上、前期に鳥インフルエンザにより休売・販売制限していたタマゴ加工品の回復が進んだことも寄与した。

 既存事業の収益基盤強化、ブランド構築の実行、スマート化:DXを通じた生産性の向上、などを進める中で、前期に鳥インフルエンザにより休売もしくは販売制限していたタマゴ加工品の売上高の回復が進んだことや、昨年7月に実施したロングライフサラダ類、和惣菜等の価格改定の効果もあり売上高が拡大。利益面では、価格改定効果やタマゴ加工品の数量回復による生産効率の改善などが寄与した。

 3月通期の連結業績予想は8月に開示した予想を全体に継続し、売上高は920億円(前期比3.7%増)、営業利益は45億円(同52.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は31億85百万円(同16.4%増)を据え置いた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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