自動運転トラック×貨物鉄道、実証実験へ:物流業界に新たな輸送モデル

■CO2削減と効率化を両立!新たな輸送モデルの実証実験開始

 日本の物流業界において、NIPPON EXPRESSホールディングス<9147>(東証プライム)グループの日本通運、全国通運、日本フレートライナー、JR貨物、T2の5社が、革新的な自動運転トラックと貨物鉄道を組み合わせた新たな輸送モデルの実証実験を開始する。この取り組みは、CO2排出量削減、ドライバーの労働環境改善、労働力不足への対策を目的としており、2025年5月から6月にかけて関東から九州間で実施される予定。

 具体的には、2027年の運用開始を目標に、レベル4自動運転トラックと貨物鉄道を融合させた「モーダルコンビネーション」の実現を目指す。特筆すべきは、T2とJR貨物が共同で開発する31フィートタイプの共用コンテナであり、貨物列車からスワップボディトラックへの直接積み替えを可能とし、作業時間の大幅な短縮が期待される。

 同実証実験は、日本の経済と国民生活を支える物流インフラの持続可能性を追求する、きわめて重要な挑戦と位置づけられる。関東~関西間は自動運転トラック、関西~九州間は貨物列車を活用し、トータルでのオペレーション検証、輸送リードタイムの短縮などを目指すものである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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