日本エンタープライズが次第高、「トヨタに提供」で急騰した相場の調整進む、再び買いやすい位置に

■「移動平均」からの急激な乖離がおさまり過熱感が後退

 日本エンタープライズ<4829>(東証スタンダード)は12月26日、次第に出直る相場となり、午前11時にかけては5%高の124円(5円高)まで上げて反発幅を広げている。12月初、トヨタ自動車<7203>(東証プライム)の東京本社に交通情報サービス「ATIS」の提供を開始したとの発表を受けて110円前後から155円まで急騰。その後は微調整となっているが、株式売買の判断材料の一つである「移動平均」の水準まで調整が進み、「移動平均」からの急激な乖離がおさまり過熱感が後退。「再び買いやすい位置にさしかかってきた」(株式市場う関係者)との見方が出ている。

 業績は堅調で、第1四半期決算(2024年6~8月・連結)は前第1四半期期の特需(ソリューション関連機器)の剥落により減収減益だったが、通期・25年5月期の連結業積予想は売上高を前期比13.1%増、営業利益を同11.5%増とする。引き続き、クリエーション事業で定額制コンテンツの既存サービス拡大や新タイトル投入、新たなビジネスモデルによるサービス創出などを進め、ソリューション事業では社会のDX推進に対応したシステム開発サービスなどでの深耕や新規顧客獲得などに注力し増収増益を見込んでいる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る