【株式市場】前場の日経平均は205円高、円安など好感され一時230円高まで上げる

◆日経平均は3万9336円39銭(205円96銭高)、TOPIXは2750.89ポイント(17.03ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は9億5561万株

 12月26日(木)前場の東京株式市場は、日銀総裁の昨日午後の経団連での講演などを受けて円安が再燃したことなどで全般に買い優勢となり、日経平均は午前10時前に3万9350円(約220円高)まで上げ、前引けにかけては230円37銭高(3万9360円80銭)まで上げて続伸基調となった。「曲がる太陽電池」の量産を発表した積水化学<4204>(東証プライム)が上場来の高値を更新し、J.フロント リテ<3086>(東証プライム)は第3四半期決算を受けて約5か月ぶりに2000円台を回復。百貨店株は軒並み連れ高。ROE20%目標を打ち出したトヨタ<7203>(東証プライム)が活況高となり他の自動車株に連想買いが波及。商船三井<9104>(東証プライム)などの海運株もしっかり。

 サイバーステップ<3810>(東証スタンダード)が2日続けて大きく上げ新作ノベルゲームの26日発売開始や暗号資産事業の強化など連日好感。上場2日目のアルピコHD<297A>(東証スタンダード)は高値更新。京極運輸<9073>(東証スタンダード)は株主優待の拡充が好感され買い気配のままストップ高。ビジネスコーチ<9562>(東証グロース)は株主優待の導入が好感されて急伸。ブランディングテクノ<7067>(東証グロース)は資本業務提携が材料視されストップ高。

 新規上場のvisumo<303A>(東証グロース)は筆頭株売主がソフトクリエイトHD<3371>(東証プライム)で、1036円(公開価格770円の35%高)で初値をつけた後1298円(同69%高)まで上げ、前引けは一段と上げストップ高の1336円(73%高)となった。

 新規上場のGVA TECH(ジーヴァテック)<298A>(東証グロース)は700円(公開価格690円の1.4%高)で初値をつけ、これを高値に前引けは687円となった。

 新規上場のフォルシア<304A>(東証グロース)は買い気配のまま前場は初値がついていない。

 東証プライム市場の出来高概算は9億5561万株、売買代金は1兆7478億円。プライム上場1643銘柄のうち、値上がり銘柄数は977銘柄、値下がり銘柄数は592銘柄。

 東証33業種別指数は28業種が値上がりし、輸送用機器、石油石炭、非鉄金属、海運、鉄鋼、卸売り、小売り、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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