マーチャント・バンカーズは25年10月期1Q営業黒字転換、通期も大幅な営業・経常増益を見込む

 マーチャント・バンカーズ<3121>(東証スタンダード)は3月14日に25年10月期第1四半期連結業績を発表した。賃貸用不動産1物件の売却などにより、大幅増収で営業利益は黒字転換した。そして通期大幅営業・経常増益予想を据え置いた。10億円体制を構築した安定的家賃収入をベースとして、賃貸用不動産の取得・売却を積極的に行う方針だ。積極的な事業展開で収益改善基調だろう。株価は戻り高値圏から反落したが、調整一巡して出直りを期待したい。

■25年10月期1Q営業黒字転換、通期大幅営業・経常増益予想

 25年10月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比58.5%増の5億75百万円、営業利益が40百万円(前年同期は68百万円の損失)、経常利益が9百万円の損失(同1億11百万円の損失)、親会社株主帰属四半期純利益が10百万円の損失(同1億12百万円の損失)だった。

 賃貸用不動産1物件の売却(札幌市中央区、24年12月9日付で公表)により、大幅増収で営業利益は黒字転換、経常利益と親会社株主帰属四半期純利益は損失縮小した。また1物件を取得(東京都杉並区、24年10月7日付で公表)した。

 通期の連結業績予想は期初計画を据え置いて、売上高が24年10月期比3.5%増の46億円、営業利益が84.0%増の6億円、経常利益が152.5%増の2億50百万円、親会社株主帰属当期純利益が9.9%増の2億円としている。配当予想は24年10月期と同額の2円(期末一括)としている。予想配当性向は29.3%となる。

 10億円体制を構築した安定的家賃収入をベースとして、賃貸用不動産の取得・売却を積極的に行う方針だ。なお第2四半期については賃貸用不動産3物件の売却などにより売上高11億54百万円、営業利益1億49百万円、経常利益1億46百万円を確保する見込みとしている。積極的な事業展開で収益改善基調だろう。

■株価は調整一巡

 株価は戻り高値圏から反落したが、調整一巡して出直りを期待したい。3月14日の終値は305円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS6円83銭で算出)は約45倍、今期予想配当利回り(会社予想の2円で算出)は約0.7%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS142円71銭で算出)は約2.1倍、そして時価総額は約90億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る