【株式市場】前場の日経平均は9銭安、円安などで朝方は高かったが米関税の影響など警戒

◆日経平均は3万7676円97銭(9銭安)、TOPIXは2794.67ポイント(9.49ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は8億5586万株

 3月24日(月)前場の東京株式市場は、NY株の反発と円安基調を受け、日経平均は164円高の3万7841円で始まったが、これを高値にジリ安傾向となった。イスラエルのガザ攻撃激化や4月初に実施される米国の関税の影響などが意識され、26円安3万7650円まで軟化して前引けも軟調だった。中で、DeNA<2432>(東証プライム)はポケモン関連の新ゲーム期待などで出直りを強め、伊藤ハム米久HD<2296>(東証プライム)は経営統合10周年記念配当が好感され活況高。上場3日目のJX金属<5016>(東証プライム)は連日高値を更新した。

 山一電機<6941>(東証プライム)が矢継ぎ早の自社株買いなど好感されて急激に出直り、nmsホールディングス<2162>(東証スタンダード)はワールドとの自己株処分による資本提携に対する一部株主からの差止め請求の却下が材料視され一段高。バリオセキュア<4494>(東証スタンダード)はNTTグループへのサービス納入で急騰した相場の「三角もちあい」が熟しきったとされ再び動意を強めてストップ高。HENNGE<4475>(東証グロース)は米国での合板会社が材料視され急出直り。上場4日目のTalentX(タレントX)<330A>(東証グロース)は高値更新。

 24日新規上場となったミライロ<335A>(東証グロース)は前場買い気配のまま初値が付かず、前引けは620円(公開価格270円の2.3倍)で買い気配。

 東証プライム市場の出来高概算は8億5586万株、売買代金は1兆8831億円。プライム上場1637銘柄のうち、値上がり銘柄数は443銘柄、値下がり銘柄数は1130銘柄。

 東証33業種別指数は10業種が値上がりし、医薬品、繊維製品、情報通信、小売り、その他製品、輸送用機器、海運、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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