ホンダ、新事業創出プログラムIGNITION発のスタートアップ「UMIAILE」を設立

■高速で自律航行する小型無人ボートを使い、海洋データを収集・提供

 ホンダ<7267>(東証プライム)の新事業創出プログラム「IGNITION」のスタートアップとしてUMIAILEが誕生し、自律航行型無人ボート「UMIAILE ASV」を活用した海洋データ収集・提供事業を2025年4月に開始する。UMIAILE ASVは独自の船体姿勢制御技術により高速で安定した航行が可能で、潮の流れが速い海域でも長時間観測を行える。センサーやカメラなどを搭載することで、海象情報や海洋生態系、海底地殻変動などの多様なデータを収集し、研究機関や大学に提供する。

 従来の有人船舶による観測と比較し、コストを大幅に削減しつつ、高頻度・高密度の観測を実現。複数のASVを同時に運用することで、より広範囲なデータ収集が可能になる。特に地震の発生メカニズムの解明や防災・減災への貢献が期待されている。

 UMIAILEは2025年の国内事業開始を皮切りに、2030年以降は海外展開を目指す。創業者の板井亮佑CEOは、地球規模の社会課題解決に挑戦する意志を表明。ホンダの青山真二副社長も、同社のオープンイノベーションを通じた支援を強調した。UMIAILEは海洋観測の革新により、平和で豊かな地球の実現を目指している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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