【株式市場】日経平均は227円安、米国の自動車関税など気にするがTOPIXは小高く4日続伸

◆日経平均は3万7799円97銭(227円32銭安)、TOPIXは2815.47ポイント(2.58ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は20億6284万株

 3月27日(木)後場の東京株式市場は、トヨタ<7203>(東証プライム)がジリジリ持ち直して高値引けとなるなど、米トランプ大統領の自動車関税に対する警戒感が徐々に後退する様子となった。日経平均は高下しながら徐々に下げ幅を縮め、前日比では反落だが底堅い値動きとなった。

 後場は、みずほFG<8411>(東証プライム)と三井住友FG<8316>(東証プライム)、第一生命HD<8750>(東証プライム)が大引け間際に一段と上げて高値引けなど、金利上昇が追い風になる銘柄に強さが見られ、トプコン<7732>(東証プライム)は米投資ファンド会社が接近との通信社報道などを受け急伸。山梨中央銀<8360>(東証プライム)は前場のあげはばを保って堅調など地銀株も資本異動や再編への思惑で軒並み高い。ピーバンドットコム<3559>(東証スタンダード)は日本碍子<5333>(東証プライム)グループとの次世代技術開発など材料視され大引けまで買い気配のままストップ高。fantasista<1783>(東証スタンダード)はEV(電気自動車)急速充電器が公共施設向けとして目黒区総合庁舎(東京都)に設置との発表が材料視され一段高。太洋テクノ<6663>(東証スタンダード)は後場売買交錯だったが横河電機<6841>(東証プライム)グループとのコラボが材料視され大幅高。note<5243>(東証グロース)は横浜市教育委員会への納入など材料視され急伸。

 27日新規上場のダイナミックマッププラットフォーム<336A>(東証グロース)は1530円(公開価格の28%高)で初値をつけ、前場1706円(同42%高)まで上げ他が、後場は一進一退のまま大引けは1601円(同33%高)だった。ZenmuTech(ゼンムテック)<338A>(東証グロース)は後場も買い気配をセリ上げたまま売買が成立せず、初値は明日に持ち越した。

 東証プライム市場の出来高概算は20億6284万株(前引けは8億7303万株)、売買代金は4兆8465億円(前引けは2兆783億円)。プライム上場1637銘柄のうち、値上がり銘柄数は1051(前引けは768)銘柄、値下がり銘柄数は523(同807銘柄。

 東証33業種別指数は21業種(前引けは13業種)が値上がりし、値上がり率上位は、保険、銀行、食料品、陸運、水産農林、その他金融、証券商品先物、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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