【株式市場】日経平均は679円安、EUの対抗関税観測など受け後場一段下押して大幅続落

◆日経平均は3万7120円33銭(679円64銭安)、TOPIXは2757.25ポイント(58.22ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は19億3894万株

 3月28日(金)後場の東京株式市場は、トランプ関税に対しEUが対抗措置を検討と伝えられたことなどを受け、日経平均は中盤にかけてジリ安傾向となり、前場の安値を割って935円04銭安(3万6864円93銭)まで一段安となった。ただ、為替は徐々に円安となり国内金利も徐々に低下、大引けは679円安まで持ち直したが前日比で大幅続落となった。中で、日本ヒューム<5262>(東証プライム)は下水管の近代化政策への期待などで一段と強い値動きになり、阪急阪神HD<9042>(東証プライム)は株主還元の強化発表が好感され一段高。新光電工<6967>(東証プライム)はTOB(株式公開買付)で連日ストップ高となった。

 後場は、日本アイ・エス・ケイ<7986>(東証スタンダード)が急伸し、14時半に発表した自社株買いなど好感。AIフュージョン<254A>(東証スタンダード)は14時過ぎの新株予約権に関する発表を受けて急伸しストップ高。サイエンスアーツ<4412>(東証グロース)も一段高となり大阪・関西万博で同社のライブコミュニケーションツール使用など材料視。BTM<5247>(東証グロース)は後場寄り後に一段と上げてストップ高となり今日から株式2分割後の値段で売買され25日発表の事業買収などに期待高揚。Delta-Fly<4598>(東証グロース)は13時頃にかけて一段と上げ米国で実施中の臨床試験に関する発表を好感。

 新規上場のプログレス・テクノロジーズ グループ<339A>(東証グロース)は1980円(公開価格の30円高)で初値をつけ、これを高値に売買交錯となり、後場は次第安のまま大引けは1615円だった。トヨコー<341A>(東証グロース)は871円(公開価格の19%高)で初値をつけ、その後897円(同23%高)まで上げ、後場はた750円をはさんでもみ合い大引けも751円だった。

 東証プライム市場の出来高概算は19億3894万株(前引けは8億3666万株)、売買代金は4兆4761億円(同1兆9346億円)。プライム上場1637銘柄のうち、値上がり銘柄数は150(前引けは176)銘柄、値下がり銘柄数は1435(同1404)銘柄。また、東証33業種別指数は全業種(前引けも全業種)が値下がりした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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