ABEJA、7BのLLM(大規模言語モデル)と32Bのリーズニングモデルで大手AIを凌駕する性能を達成

ビジネス ノートパソコン

■7Bモデルは同規模最高水準、32BリーズニングモデルはOpenAIの最新モデルを上回る性能を実現

 ABEJA<5574>(東証グロース)は4月17日、NEDOのGENIACプロジェクトにおいて、二つの画期的な小型LLM(大規模言語モデル)の開発に成功したと発表。一つは7Bパラメータの「ABEJA Qwen2.5-7B Model」で、同規模モデルの最高水準かつGPT-3.5 Turboを超える精度を実現。もう一つは32Bパラメータの「ABEJA QwQ-32B Reasoning Model」で、OpenAIの「GPT-4o」や「o1-preview」を上回る性能を達成した。

 これらのモデルは「精度とコストのトレードオフ」という課題に対する革新的な解決策であり、小型ながら高精度を実現。「ABEJA Qwen2.5-7B Model」は蒸留技術により32Bモデルの能力を継承し、提案書作成や論理推論などのタスクで実用的な性能とコスト効率を両立。量子化によりエッジデプロイも可能となり、ビジネスプロセスへの適用性が向上した。

 「ABEJA QwQ-32B Reasoning Model」は、数千億パラメータと推測される「OpenAI o1」や6,710億パラメータの「DeepSeek-R1」に対し、わずか320億パラメータでありながら優れた推論能力を発揮。このサイズ効率により、オフィスや工場などの多様なエッジ環境での実装が可能となり、実用性を大幅に高めた。ABEJAは2012年の創業以来、「テクノロジーの力で産業構造を変革する」というミッションのもと、「ゆたかな世界を、実装する」という経営理念の実現に向けたLLMの社会実装を推進している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る