システムインテグレータ、AI検図ツール「KENZ」発表、設計現場の負担軽減へ

■作業時間を大幅削減、製造現場のニーズに対応

 システムインテグレータ<3826>(東証スタンダード)は5月8日、検図業務の効率化を目的としたAIサービス「KENZ」を2025年7月1日にリリースすると発表。従来、設計者から承認者まで複数人が関わることで多くの時間とコストを要していた検図作業を、AIの活用により大幅に省力化することが可能となる。特に図面と関連書類間の整合性チェックや形状の自動検出などに対応し、設計リードタイムの短縮と品質向上に寄与する。

 「KENZ」はオンプレミス環境での導入に対応し、外部ネットワークに接続せずに機密情報を安全に取り扱うことができる。また、企業ごとの検図基準に合わせた柔軟なカスタマイズが可能であり、直感的なインターフェースにより操作も簡便である。こうした特長により、KENZは設計従事者がすぐに導入できる実用的なソリューションとして注目されている。

 検図AI「KENZ」の導入背景には、製造現場の人手不足と検図負荷の増大がある。同社はAIエージェント事業の一環として本サービスを展開し、現場の声に応えるかたちで開発を進めてきた。今後はウェビナーを通じた無償検証の優先提供も行いながら、AIによる検図支援の普及を図り、日本の産業全体の生産性向上に貢献する方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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