【チャート診断】ユーグレナは26週線攻防、師走で「夢追い相場」の可能性も

チャート診断

ユーグレナ<2931>(東1・売買単位100株)が8月安値から下値を切り上げている。主力の優良株の上値が重くなれば師走相場人気も加わって一気に上値を伸ばす可能性はありそうだ。足元、26週線攻防がポイントだろう。

<株価の歩みと位置>

中期的足取りでは2014年4月の918円を起点に15年2月の2177円まで2.37倍に上昇、この間のTOPIXの上昇率約52%を大きく上回った。

一方、短期的には8月に1250円まで42.5%下げるなど調整の展開。日足での25日線は上抜いているものの、週足では26週線にアタマを押さえられる動きとなっている。

2012年12月の上場でまもなく3年となる。上場時につけた安値147円(権利修正)は一度も割り込んでいないが、上場後高値3302円(13年5月)に対しては現在、約5合目にとどまっている。

<マーケットの視点>

無配で発行か部数も1000万株弱と小型で、1部に上場はしているものの新興系の臭いが強い銘柄としてマーケットでは受け取られている。特に、昨今のマーケットで注目の「配当取りを確定させる」という流れにはマッチしていないため、「夢追い銘柄」としての注目となっている。

ミドリムシ(微細藻類)が機能食品用に拡大し、また、海の向こうのアメリカで微細藻類がスーパーフードとして脚光を浴びているなど国内外でミドリムシに対する注目度は高まっている。業績も上向いているが有配までには至らず、マーケットは食品向けでなくジェット機燃料としての実用化を注視している。

<方向&短期・中期判断>

材料系銘柄だけにトヨタ自動車などの優良銘柄とは逆の動きをする。このまま、主力優良株の動きが鈍くなれば同社株へ短期筋が目を向けることが予想される。無配だけに中期資金は入り難く、短期マネーが鍵を握っているものとみられる。

足元では26週線を抜くことができるかどうかがポイントだろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る