ヤマトHD、米水産スタートアップに出資、魚の神経締めロボ開発企業へ資金支援

■自動処理技術で漁業の効率化とフードロス削減を支援

 ヤマトホールディングス<9064>(東証プライム)は6月13日、米国の水産テック企業であるShinkei Systems Corp.(Shinkei)への出資を実施したと発表した。出資はヤマトグループがグローバル・ブレインと共同で運営する「KURONEKO Innovation Fund 2号」を通じて行われた。Shinkeiは、自動で魚の神経締め処理を行うロボット「Poseidon」を開発しており、漁獲から加工・卸売りまでを一貫して手がける垂直統合型の水産モデルで注目されている。

 Shinkeiが提供する技術は、米国の高級レストランでも採用されており、鮮度保持と食品ロスの削減に寄与するものとして高く評価されている。漁師の業務効率化にもつながることから、水産業界の課題解決に向けた革新的アプローチとして期待が寄せられている。同社は米カリフォルニア州に本社を置き、2021年に設立されたスタートアップ企業である。

 ヤマト側は、今回の出資を通じてShinkeiの先進技術と自社の物流ノウハウを融合させ、新たな価値創出を図る考えである。垂直統合型の水産事業が生み出すビジネスモデルの変革性や拡張性に注目し、持続可能な物流と食の未来を見据えた取り組みが今後本格化していく見通しだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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