日創グループ、穴井工務店と泉製作所を完全子会社化、住宅・プラスチック製品の2分野で経営基盤を強化

■地域密着型・高品質の企業買収でグループの相乗効果狙う

 日創プロニティ<3440>(東証スタンダード)は6月23日、穴井工務店および泉製作所の全株式を取得し、子会社化する株式譲渡契約を締結したと発表した。両社の買収は、同グループが掲げる「第4次中期経営計画」に基づくM&A戦略の一環であり、グループビジョンである『「創る」力で未来に挑む企業グループ』の実現を目的とした取り組みである。

 穴井工務店は、福岡市に本拠を構える地域密着型の住宅施工企業であり、顧客からの高い信頼と豊富な施工実績を持つ。同社が得意とする自由設計や木造メゾネットアパートの施工技術、省エネや耐震対応といった住宅性能が評価されており、グループ内の建材・インテリア企業との相乗効果によって、質の高い住宅空間の創出とブランド力の強化が期待される。

 泉製作所は愛知県を拠点とする工業用プラスチック製品の製造企業で、自動車業界を中心に安定した取引基盤を築いている。特に内装部品分野において継続受注の強みがあり、同社の高い品質力と他分野への展開力は、日創グループにとって業績の安定化と提供価値の向上に資するものと見られる。両案件とも2025年8月期への影響は軽微と見込まれているが、今後のグループ成長に向けた重要な布石と位置付けられる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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