note、会員数1000万人突破、多様な発信者が選ぶ創作の場、社会基盤として存在感増す

■収益化手段と支援体制の拡充で、クリエイターの挑戦を後押し

 note<5243>(東証グロース)は6月24日、同社が運営するメディアプラットフォーム「note」の会員数が1000万人を突破したと発表した。2014年のサービス開始から11年で到達し、とりわけ直近3年間で会員数は倍増している。会員登録しなくても利用可能なため、実際の月間アクティブユーザー数(MAU)は7359万(2025年2月時点)にのぼる。個人・法人・自治体といった多様な発信者が活用するなかで、noteは情報発信の社会インフラとしての存在感を強めている。

 投稿作品の書籍化が300冊を超え、上位1000人の平均年間売上が1332万円に達するなど、noteを通じた創作活動は確実な成果を上げている。創作大賞や新サービス「Tales」なども展開し、収益化手段も多岐にわたる。有料記事、メンバーシップ、チップ機能などを通じて、個々のクリエイターが自分に合ったかたちで活動を持続できる環境が整ってきた。noteは創作の「街」として、出会いや共感、実現の場を提供し続けている。

 2024年度の公的機関アカウント開設数は前年比4.4倍、教育機関では6.4倍と急増。法人アカウントも5万件超に拡大し、採用広報や社会貢献活動の発信に活用されている。AIアシスタント機能の導入も先行しており、2025年1月にはGoogleのGeminiを採用。コンテンツ推薦精度も向上しており、スキの付与率も前年同月比7ポイント以上増加した。さらに、8月にはAI学習に伴う対価支払い制度を導入予定で、クリエイター支援の新しいモデル構築にも挑んでいる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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