マイクロ波化学、DPSの低濃度貴金属回収事業を譲受、京都大発DPSの技術を取得

■独自素材「DualPore」技術を活用、複数企業に導入実績

 マイクロ波化学<9227>(東証グロース)は9月8日、京都大学発スタートアップの株式会社ディーピーエスから低濃度貴金属回収事業を譲り受けたと発表した。事業譲渡契約はすでに締結・完了しており、業績への影響は軽微とされる。マイクロ波化学は「省エネルギー」「高効率」「コンパクト」を実現するマイクロ波技術の提供を通じ、製造業など幅広い分野で環境対応型プロセスを支援してきた。今後はM&Aを活用して隣接分野の事業を取り込み、事業開発力や技術プラットフォームを生かした新たなソリューションを展開する方針であり、今回の譲受はその第一歩と位置づけられる。

 譲り受けた事業は、電子部品製造や化学触媒製造に伴う廃液から、数ppmレベルのパラジウムなど低濃度貴金属を効率的に回収する技術である。DPSが用いる独自素材「DualPore」は特殊なシリカモノリスを基盤とし、高い表面積と効率的な流通性を備える無機粒子で、名古屋大学・中西和樹教授が開発した。回収した貴金属を精錬業者へ販売し、顧客と収益をシェアするビジネスモデルはすでに複数の顧客で導入実績がある。今回の取得によって、マイクロ波化学は新たな供給源確立とサプライチェーン強靱化に寄与し、経済安全保障にも貢献する。

 同社は今後、DPSの技術と自社の研究・エンジニアリング力を組み合わせ、国内外の顧客基盤へ新たなソリューションを提供し、海外展開も加速させる考えである。さらにサーキュラーエコノミー推進や環境負荷低減に取り組み、持続的な企業価値向上を目指すとしている。今後もM&Aを含む多様な手段を活用し、環境・エネルギー分野における革新的技術とビジネスの創出を継続していく方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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