
■「基本的に金属の会社なので、重油の動きをよく見て」とあり原油の大幅安も好感
アルコニックス<3036>(東証プライム)は6月24日、続伸基調となり、1849円(20円高)をつけて年初来の高値を更新し、2018年以来の高値に進んでいる。非鉄金属やレアメタル、レアアースなどの総合企業で、このところの中東情勢の緊迫による世界的な資源確保の動きに加え、業績が2024年3月期を境に回復から拡大に向かう見通しであり、23日に開示した「定時株主総会 質疑応答要旨」に目を通して注目を強める様子もあるようだ。
定時株主総会の質疑応答要旨では、中東情勢に関する質問について、「基本的にアルコニックスは金属の会社なので、重油をエネルギーとして利用している拠点では、物の値段が上がるということは十分考えられる。(中略)中東情勢、特にオイルの動きをよく見ておくようにという形で指示を出している」(専務執行役員CSO鈴木)との回答がある。原油価格は米国23日のNY市場で8.6%安の68.51ドル(6.42ドル安)と急落し、一気に70ドルを割り込んだため、同社株式にとっても好材料になっているようだ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)