ヒーハイストの第1四半期は直動機器の需要回復の遅れなどで小幅損失だが通期では黒字予想を継続

(決算速報)

■ユニット製品は半導体製造装置の生産設備や自動車生産設備など向けに増加傾向

 ヒーハイスト<6433>(東証スタンダード)が8月8日の午後発表した2026年3月期・第1四半期(25年4~6月)連結決算は、直動機器の需要回復の遅れやカーレース用部品の売上げが前期比で低下したことなどを受け、売上高は4億64百万円(前年同期比10.8%減)となり、営業利益は49百万円の損失(前年同期は54百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益も45百万円の損失(前年同期は38百万円の損失)となった。

 ただ、精密部品加工については、レース用部品が前期と比較して減少した一方、ユニット製品は、半導体製造装置の生産設備や自動車生産設備の増強案件に対応したことでステージ製品の売上が増加してきた上、中国市場における医療用分析機器及び半導体関連装置向けに球面軸受の売上が増加してきた。

 「これまで、グローバル経済の枠組みの中で、需要の波が大きなアップダウンを繰り返してきた」(決算短信)とし、「次の需要の山が一気に押し寄せることを想定し」「収益力の向上と安定的な収益構造の確立に向けた準備を進めている」。

 今期・26年3月期の第2四半期累計期間、及び通期の業績予想については、5月に開示した予想から変更はなく、通期予想は、売上高24億86百万円(前期比10.8%増)、営業利益68百万円(黒字転換)、親会社株主に帰属する当期純利益34百万円(黒字転換)を継続した。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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