ミロク情報サービス、会計システム2製品の「AI-OCR入力」を機能強化、「AI仕訳類推」提供開始

■過去の仕訳からAIが類推し自動で仕訳を作成、記帳業務の効率化を支援

 財務・会計システムおよび経営情報サービスを開発・販売するミロク情報サービス(MJS)<9928>(東証プライム)は8月18日、会計事務所向けERPシステム『ACELINK NX-Pro(エースリンク エヌエックスプロ)会計大将』と、中小企業向け業務パッケージ『ACELINK NX-CE(エースリンク エヌエックスシーイー)会計』の「AI-OCR入力」を機能強化し、新たに「AI仕訳」と連携した「AI仕訳類推」の提供を開始したと発表。

 「AI-OCR入力」は、スキャンした通帳やレシート、手書きを含む領収書などの画像を取り込み、AI-OCRエンジンによる解析で仕訳を自動作成できる機能であり、2024年3月の大幅な機能強化以来、会計事務所ユーザーをはじめとする利用者の記帳業務や確定申告業務に広く利用されている。

 「AI仕訳」は、銀行口座やクレジットカード等の取引明細データ、他社サービスとの連携による電子請求書などの取引データを自動で取得し、仕訳辞書を基に仕訳データを自動作成できるMJSのクラウドサービスである。さらに、MJSが自社開発したAIエンジンを搭載する「AI仕訳類推」により、仕訳辞書に一致しなかったデータでも「連携先」「取引内容や品目を指す文字列」「取引金額」などの情報を活用し、過去の仕訳学習モデルから最適な仕訳を提案できる特長を持つ。今回の「AI-OCR入力」の機能強化により、この「AI仕訳類推」が利用可能となり、記帳業務にかかる手間と工数の大幅削減を実現する。

 今後は、「AI-OCR入力」における年末調整業務への適用範囲拡張や仕訳自動化の強化を予定している。複数行仕訳の自動作成や仕訳辞書の再編集対応などを進め、特に会計事務所のニーズに即した製品・サービス開発と機能改良に取り組むことで、業務効率化と生産性向上を支援していく方針である。

■ミロク情報サービス(MJS)について

 全国の会計事務所と中堅・中小企業、小規模事業者に対し、経営システムや経営ノウハウ、経営情報サービスを提供している。現在、約8,400の会計事務所ユーザーを有し、財務会計・税務を中心としたシステムや経営・会計・税務に関する多彩な情報サービスを展開している。また、財務を中心としたERPシステムを利用する約18,000社の中堅・中小企業をはじめ、約10万社の企業ユーザーにソリューションを提供し、経営改革や業務改善を支援している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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