【どう見るこの株】グローバルウェイは今期1Q業績の赤字縮小を見直し売られ過ぎ修正で急反発

どう見るこの株

■大幅増収で赤字幅大幅縮小、デジタル・シェアリング事業が貢献

 グローバルウェイ<3936>(東証グロース)は、前日18日に12円高の194円と4営業日ぶりに急反発して引け、東証グロース市場の値上り率ランキングの第50位にランクインした。同社株は、今年8月14日に今2026年3月期第1四半期(2025年4月~6月期、1Q)決算を発表し、赤字継続で着地したことが響いて株価急続落したが、その赤字幅は前年同期に比べて大幅に縮小し、今2026年3月期通期では黒字転換が見込まれていることを見直し売られ過ぎ修正買いが再燃した。

■デジタルソリューション事業は黒字転換しシェアリング事業の売り上げは3倍増

 同社の今3月期1Q業績は、売り上げ8億4500万円(前年同期比35.6%増)、営業利益5500万円の赤字(前年同期は2億2300万円の赤字)、経常利益6500万円の赤字(同2億1600万円の赤字)、純利益1900万円の赤字(同1億5600万円の赤字)で着地し、売り上げは2ケタ増収と続伸する一方、赤字幅は大きく改善を示した。デジタルソリューション事業では、AIやデジタル活用の営業活動を推進するとともにITコンサルティングサービスを本格展開して売り上げが3億3519万円(同1.0%減)とほぼ前年同期と横並びとなり、セグメント利益は3254万円(前年同期は3141万円の赤字)と黒字転換し、キャリアイノベーション事業も、売り上げは1億4803万円(前年同期比12.8%減)と伸び悩んだが、セグメント利益は3584万円(同2.73倍)と大きく伸び、シェアリング事業は、売り上げが3億7380万円(同2.92倍)と大幅増となり、セグメント利益が前年同期の8442万円の赤字から2373万円の赤字に赤字幅を縮小させたことなどが要因となった。

 今3月期通期業績は、期初予想を据え置き売り上げ37億5000万円(前期比22.1%増)、営業利益1億4200万円(前期は2億6100万円の赤字)、経常利益1億4100万円(同2億7700万円の赤字)、純利益5400万円(同3億2000万円の赤字)と3期ぶりの黒字転換を見込んでいる。

■上ヒゲで75日線にタッチし下げ過ぎをアピールしまず25日線水準奪回

 株価は、今年4月にトランプ関税による世界同時株安の嵐に巻き込まれて年初来安値88円と売り込まれたが、今期業績の黒字転換予想とともに2日間のストップ高を交えて237円と大幅にリバウンドし、いったん往って来いの135円安値まで再調整したが、AI関連人気を強めて年初来高値364円と切り返して倍返しを示現した。今期1Q業績の赤字着地では、174円と売られて75日移動平均線を下抜いたが、売られ過ぎとして即急反発し前日の取引時間中に199円と買われる場面があって上ヒゲで75日線にタッチしてなお下げ過ぎをアピールした。次の上値フシの25日移動平均線を奪回し、年初来高値を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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