
■会社側は「決定した事実はない」と開示、先週に同様の観測が出た鹿島は高い
三菱商事<8058>(東証プライム)は8月27日、朝寄り後の23.0円安(3240.0円)を下値に切り返し、15円高(3278.0円)まで上げて前日比でも反発相場に転換している。「三菱商事と中部電力は千葉県と秋田県沖の3海域で進める洋上風力発電所の建設計画から撤退する調整に入った」(日経電子版8月26日夜)と伝えられ、株式市場の反応が注目されたが、低採算・不採算案件からの撤退になるため好感買いが少なくないようだ。
三菱商事は26日夜と27日朝の2度にわたって東証適時開示に「一部報道について」を発表し、「当社として発表したものではなく、現時点で決定した事実はございません」とした。
洋上風力発電所計画からの撤退を巡っては、8月22日に鹿島<1812>(東証プライム)についても「鹿島が離脱」(日経電子版)などと伝えられたが、鹿島の株価はその後もジリ高傾向を続け、25日に上場来の高値をつけた。このため、三菱商事についても連想買いが入っているようだ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)