カインズ、次世代型初号店「吉川美南店」を開業、デジタル融合で買い物体験刷新

■レジレス無人店舗やスマート案内など、デジタル施策を集約した初の次世代店

 ホームセンターのカインズは、次世代型店舗の初号店となる「カインズ 吉川美南店」を12月11日にグランドオープンした。同店は第3創業期で育んだ施策を結集し、「発見と体験にあふれた、くらしの庭へ。」をコンセプトに設計された。多様な商品を手に取りやすい価格で提供する既存価値を維持しつつ、レジレス無人店舗「CAINZ Mobile Store」やスマートフロアナビ、ポケットレジ、PickUpロッカーなど、デジタル技術を総動員し、ストレスのない買い物体験を実現する。また、店舗運営にもデジタルツールを導入し、従業員が接客に注力できる環境を整えた。

■体験型売り場と専門サービスを拡張、“くらしDIY”の発想を促す構成

 売り場構成は体験性と専門性を軸に拡充され、観葉植物とアクアを融合した「グリーン&アクア」コーナーをはじめ、展示見本や試用機能を備えたインテリア、カーテン、柔軟剤などの体験型売り場が特徴となる。さらに、トリミングサロンやフォトスタジオ、「いぬのようちえん」など、ペットとのくらしを一気通貫で支えるサービスも充実させた。日用品からペット用品、インテリアまで約7万7000点を揃え、来店者が自然と工夫したくなる“くらしDIY”の発想を促す構成とした。

 加えて、地域とつながる店舗づくりを重視し、周辺には憩いの場「くみまちひろば よしかわ」や、災害時に炊き出しが可能な「かまどベンチ」を設置した。吉川市とは12月9日に包括連携協定を締結し、防災、環境、教育、地域産業振興など幅広い領域で共創を進める。店内にはコミュニティスペースや地産地消を推進するマルシェを設け、地域の活動拠点としての役割も担う。店舗はZEB Ready認証を取得し、64%の省エネ化やCO2フリー店舗を実現するなど環境負荷低減にも取り組む。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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