7月の暗号資産現物取引高は2兆円を突破、ビットコイン、イーサリアムが取引高の大半を占める中、ミームコインが急浮上

■日本国内の暗号資産取引動向を公表、現物・証拠金ともに前月を上回る

 一般社団法人日本暗号資産等取引業協会(JVCEA)は9月2日、2025年7月度の国内暗号資産取引統計を公表した。それによると、7月の国内の暗号資産現物取引高は2兆329億9400万円、証拠金取引高は1兆2515億6000万円となり、合計で3兆2845億5400万円の取引が成立した。また、同協会に加盟する暗号資産取引業者数は30社(現物取引を開始している1種会員)であった。現物取引高は2兆円を超え、取引が活発であったことを示している。

 7月の現物取引高上位10位の暗号資産では、ビットコインが1兆909億4700万円で引き続きトップに立ち、イーサリアムが3787億1600万円で2位につけた。この2つの暗号資産が、現物取引高全体の約72%を占めている。3位はエックスアールピー(XRP)で3562億7800万円、4位にはドージコインが567億500万円でランクインし、7月はミームコインの取引が活況だったことがうかがえる。また、6位にはステラルーメン、7位にカルダノ、8位にスイなど、長年取引されている暗号資産や比較的新しい暗号資産も上位に名を連ねた。

 今回の統計は2025年7月1日から同月31日までの取引データを集計したもので、利用者取引の他の交換業者等への取次ぎも含まれている。また、今回の調査対象には、テックビューロからフィスコ仮想通貨取引所(現:Zaif)への事業譲渡に伴う口座の移行をしていない利用者に関する取引等の情報は含まれていない。これらの統計は、国内の暗号資産市場における取引動向を把握する上で重要な指標となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■昔ながらの味わいを現代風にアレンジ、全国スーパーなどで展開  第一屋製パン<2215>(東証スタ…
  2.  日清食品ホールディングス<2897>(東証プライム)傘下の日清食品は8月18日、「カップヌードル…
  3. ■世界が注目する学問を豊富な事例とイラストで紹介  学研ホールディングス<9470>(東証プライム…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  2. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  3. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  4. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…
  5. ■公明党離脱ショック一服、臨時国会控え市場は模索  またまた「TACO(トランプはいつも尻込みして…
  6. ■自民党人事でハト派ムード先行、逆張りで妙味狙う投資戦略も  今週の当コラムは、ハト派総裁とタカ派…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る