【編集長の視点】ミクリード、小規模飲食店向け卸売り好調、2ケタ増収増益で通期上振れ

■業績上方修正・増配を見直し売られ過ぎ修正

 ミクリード<7687>(東証グロース)は、前日4日に14円高の470円と4営業日ぶりに反発して引け、前々日3日の取引時間中に売られた直近安値440円から底上げした。同社株は、今年10月30日に今2026年3月期第2四半期(2025年4月~9月期、2Q)累計決算の開示とともに、今3月期通期業績の上方修正と増配を発表したが、上方修正された通期利益が、市場予想を下回るとして材料出尽くし売りが続いた。ただ上方修正された通期純利益は、連続して過去最高を更新し、株価も、25日移動平均線から8%超のマイナスかい離となっているのは、業績実態的にもテクニカル的にも売られ過ぎとしてリバウンド期待の買い物が再燃した。

■2Qの顧客数は過去最高を更新し顧客単価も続伸

 同社の今2026年3月期業績は、期初予想より売り上げを1億円、営業利益と経常利益を各1500万円、純利益を1000万円引き上げ、売り上げ75億円(前期比10.7%増)、営業利益4億円(同7.5%増)、経常利益4億円(同7.1%増)、純利益2億7500万円(同6.5%増)と見込み、純利益は、前期の過去最高を連続更新する。今期2Q累計業績が、小規模飲食店向けに食材を卸売りする顧客数の拡大と顧客単価の伸びで2ケタ増収増益と好調に続伸しており、EC取引のネット受注も引き続き増加し、新規採用遅れによる人件費の減少などが上方修正要因となった。2Qの顧客数は、新規顧客が第1四半期の不調を第2四半期で挽回して1448店舗(前年同期比7.1%減)と減少率を縮小し、既存顧客は1万2486店舗(同8.1%増)と続伸し、合計では1万3934店舗(同6.3%増)と過去最高を更新した。

 配当は、配当性向20%を目安にする配当方針に従って、期初予想の8.1円(前期実績7.9円)から8.4円に引き上げる予定で、2024年3月31日を基準日にした株式分割(1株を3株に分割)を勘案すると連続増配となる。

■PER11倍の修正と増配権利取りで年初来高値奪回に再チャレンジ

 株価は、トランプ関税ショック時に売られた年初来安値374円から、今期第1四半期業績の過去最高更新着地にコメ不足が社会問題化した「令和のコメ騒動」時も顧客の小規模飲食店向けにコメ供給を続け、炊飯したコメを嵩増しする酵素調味料などの販売を強化したことなども加わって年初来高値595円まで上値を伸ばした。同高値後は、500円台で下値を試す調整が続き、今期業績の上方修正・増配発表も市場コンセンサスを下回るとして再調整し440円と売られた。PERは11.2倍、25日線からは8.8%のマイナスかい離と売られ過ぎを示唆しており、増配の権利取りも加わりリバウンド幅を拡大し年初来高値奪回に再チャレンジしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)

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