Terra Drone、日本初のクマよけスプレー搭載ドローン発売、背後・側面から全方位噴射で安全確保

■クマ被害急増に新対策、上空から唐辛子スプレー噴射可能なドローン登場

 Terra Drone<278A>(東証グロース)は11月7日、日本初となるクマよけスプレー搭載ドローンを開発し、販売を開始したと発表した。クマの出没や人的被害が記録的水準で増加する中、従来の警戒・駆除手段では現場の安全確保や迅速な対応に限界があることから、ドローンによる非接触・非致死的な対策手段を提案したものである。同製品はトウガラシ成分を含むスプレー缶を機体に搭載し、遠隔操作でクマの背後や側面から全方位に噴射できる構造を備える。オペレーターはクマと約500メートル〜1キロの距離を保ちながら操作でき、夜間や藪地など視認性の低い現場でも安全性を確保できるとしている。

■全国で負傷100人・死者12人超、深刻化するクマ被害に対応

 背景には、2025年の全国的なクマ被害の深刻化がある。環境省などの集計では4月以降の負傷者が100名、死者が12名を超え、秋田や岩手など東北地方を中心に生活圏での目撃が急増している。秋田県では自衛隊が出動する異例の対応も行われ、ハンター不足や対応組織の任務制約などから現場の選択肢が限られている。テラドローンは測量・点検・農業などで培った技術を応用し、非致死性の抑止力と遠隔操作による安全性の両立を図った。同製品は屋外での安定飛行、FPVカメラによる視覚確認、ワンボタン噴射機能などを備えるほか、学習効果によりクマが人や市街地への接近を避ける行動変容も期待される。

■自治体向けに展開、2026年に長時間飛行モデルも計画

 機体サイズは390ミリ四方、飛行時間は約10分、電波到達距離は12キロとし、今後は飛行時間75分・赤外線カメラ搭載モデルの開発も進める。自治体と連携し、測量会社や防災事業者が運用を担う形で導入を図り、講習・保守も含めた体制を構築する方針である。同社は住民の安全確保と現場負担の軽減に加え、持続可能なクマ対策モデルの普及を目指すとしている。ドローン分野で世界的評価を得る同社は、低空域経済圏の構築を掲げ、今後も社会課題に対応する技術開発を進めるとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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