物語コーポレーション、8月度売上高114%増、既存店も5.5%増と前年超え、全カテゴリーで堅調推移

■「焼肉きんぐ」「丸源ラーメン」など主力業態が好調、改装店舗も順調に推移

 物語コーポレーション<3097>(東証プライム)は9月9日、2026年6月期8月度の月次売上高前期比(速報値)と店舗数を公表した。同社は7月度から、事業実態の把握を目的に開示区分を従来の5部門から「焼肉」「ラーメン」「ゆず庵」「専門店・新業態」の4カテゴリーに変更した。従来の「お好み焼」や「ゆず庵部門」は新たに再編され、「果実屋珈琲」「熟成肉とんかつロース堂」など多様な専門業態も「専門店・新業態」に統合された。2025年6月期以前のデータは旧区分で集計されており、今回の変更による過年度修正は行っていない。

 8月度の売上高は全体で前年同月比14.4%増と高水準を維持し、客数も11.3%増と好調に推移した。既存店ベースでも売上高は5.5%増、客数は3.0%増と前年を上回った。カテゴリー別では「焼肉」が17.4%増、「ラーメン」が5.5%増、「ゆず庵」が2.7%増、「専門店・新業態」が10.4%増と、いずれも堅調な伸びを示した。国内直営・FC店舗合計の期末店舗数は759店で、前年同月から着実に拡大している。

 また、同社は8月度において「焼肉きんぐ横浜都筑店」や「肉源赤坂店」を改装のため既存店集計から除外したと説明した。速報値は監査法人の監査を受けていない点に注意が必要だが、改装や新業態展開を含む積極的な店舗戦略により、売上と来客数の拡大基調が続いている。同社は今後も「焼肉きんぐ」「丸源ラーメン」「ゆず庵」など主力ブランドを軸に、専門店群を取り込んだ多角的な展開で成長を図る方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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