東宝、8月興行収入で歴代最高、営業・興行部門とも記録更新

東宝

■8月単月270億円超、累計981億円で2024年通年記録を上回る

 東宝<9602>(東証プライム)は9月9日、2025年8月の映画営業部門および映画興行部門の興行成績速報を発表した。営業部門の興行収入は270億5916万5500円で前年同月比253.2%、単月として歴代最高を更新した。累計では981億1320万2332円と前年同期比133.9%に達し、すでに年間最高を記録した2024年(913億4100万円)を8カ月間で上回った。主な稼働作品は「鬼滅の刃」無限城編第一章や「名探偵コナン 隻眼の残像」、アニメや舞台ライブビューイングなど多岐にわたる。

 一方、東宝グループの映画興行部門(TOHOシネマズ等で上映された全作品)は、8月の興行収入が105億8309万7841円となり、前年同月比148.2%を記録した。2019年8月の101億900万円を超え、同部門の月間および単月成績として歴代最高となった。夏休み期間全体でも211億7000万円と2019年の205億6000万円を超え、歴代最高水準に達した。上映作品には邦画・洋画、アニメ、実写大作が並び、幅広い観客層の動員に成功した。

 これらの結果、東宝は営業部門と興行部門の双方で過去最高を更新し、2025年の映画興行市場が極めて好調に推移していることを示した。人気シリーズの新作や大型実写映画が堅調に動員を牽引し、配給と興行の両輪で過去最高を上回る成果を達成したことは、同社の強固な市場基盤とコンテンツ力を裏付けるものとなった。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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