鹿島、濁水処理の薬品添加を自動化、管理時間を9割削減

■既存設備への後付けに対応、大阪の工事現場で本格運用を開始

 鹿島<1812>(東証プライム)は1月26日、建設現場の排水処理に用いる濁水処理装置において、最適な薬品量を自動で添加するシステムを開発・導入したと発表した。同システムは中小規模の装置を対象としており、大阪府寝屋川市で施工中の工事現場にて本格的な運用を開始している。既存の装置に後付けが可能で、メーカーを問わず幅広い現場への適用が見込まれる画期的な技術だ。

 システムの主要機能は、最適な薬品量の自動添加と、遠隔地からのモニタリング・アラート通知の二点である。現場に設置されたpH計や濁度計が原水の性状をリアルタイムで測定し、制御盤がポンプを自動操作して添加量を調整する。異常時には利用者の端末へアラートが配信され、パソコンやスマートフォンを通じて遠隔から設定変更も行える。これにより、従来は現場社員が現地で行っていた薬品の調整や残量確認の作業が大幅に効率化された。

 国内4現場での試験導入では、管理業務時間を約90%、薬品添加量を約75%削減するという顕著な成果を確認した。特に夜間や休日など、排水の汚れが少ない時間帯でも一定量を添加し続けていた無駄を省き、環境負荷の低減にも大きく寄与する。同社は今後、このシステムを全国の建設現場へ普及させるとともに、大規模な濁水処理装置への適用に向けた検証を進め、さらなる汎用性の向上を目指す方針だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■オーダーメイド開発と人材リスキリングで業務変革を伴走支援  ベルシステム24ホールディングス<6…
  2. ■調査件数拡大と効率化で追徴税額1431億円  国税庁は12月、令和6事務年度における所得税および…
  3. ■企業の6.5%がクマ出没による業務影響と回答、宿泊業で4割に迫る  東京商工リサーチ(TSR)は…
2026年1月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

ピックアップ記事

  1. ■地方銀行:収益改善、昨年11月の業績上方修正が寄与  昨年来高値更新銘柄の1割超を占める銀行株は…
  2. ■超短期決戦の総選挙で市場動向が政治判断に影響  いよいよ衆議院議員選挙だ。みょう27日に公示され…
  3. ■AI以外に目を向けよ、割安株に潜む上昇機会  1980年代のバブル相場では、産業構造改革で「軽薄…
  4. ■利上げと解散総選挙、日本経済の分岐点迫る  今週は、運命の1月22日、23日が控えている。1月2…
  5. ■上場来高値更新の金先物、産金・再資源化・再販株に資金集結  当コラムでは昨年来、何度も金関連株を…
  6. ■地政学リスクの影が迫る市場、ヘッジ先は金関連株にあり  しばしばニュースで報じられる高齢ドライバ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る