メディアスホールディングス子会社、メディライズHDと業務提携、東北6県で医療機器供給網を強化
- 2025/10/2 07:43
- IR企業情報

■少子高齢化・人材不足・物流課題に対応、「医療を止めない」体制を追求
メディアスホールディングス<3154>(東証プライム)は10月1日、連結子会社の株式会社秋田医科器械店(秋田県秋田市)がメディライズホールディングス(宮城県仙台市)と東北地域における医療機器供給体制の強化を目的とした業務提携契約を締結したと発表した。メディライズホールディングスは、宮城・福島・山形を中心に展開するシバタインテック、岩手を地盤とする共立医科器械、青森を拠点とするレジットメディカルの3社を傘下に擁する企業グループである。秋田医科器械店と合わせ、東北6県をカバーする広域体制が形成されることになる。
提携の背景には、少子高齢化による人口減少や医療人材不足、物流環境の変化といった医療関連業界の構造的課題がある。さらに東日本大震災を経て「医療を止めない」という使命が強く意識される中、災害や不測の事態に対応できる安定的かつ効率的な供給体制の確立が求められていた。今回の業務提携により、両社はそれぞれの地域で培ってきたノウハウや物流網を相互に活用し、地域医療の質と持続可能性の確保を図るとしている。
具体的には、相互の物流拠点を活用した配送ルート最適化による東北全域を対象とした供給網の強化、大規模災害時にも医療物資供給を継続するBCPの一層の充実、専門知識の融合による付加価値の高い提案の実現、メーカーとの連携強化を通じた調達力の向上と安定供給の確保が掲げられている。これにより、医療機関にとってはより安定した製品提供と経営効率化が期待され、東北全体の医療インフラ発展への寄与が見込まれている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)