PRISM BioLab、新規二環性化合物で特許取得、PepMetics技術で知財強化

■新規分子骨格による化合物群の多様性拡大、競争力を高める特許戦略

 PRISM BioLab<206A>(東証グロース)は10月1日、独自の創薬基盤技術「PepMetics」に基づく新規二環性化合物に関する特許を9月30日に取得したと発表した。特許番号は第7748118号で、同社が権利を有する。今回の特許は、タンパク質間相互作用(PPI)に作用する新規分子骨格を対象としたものであり、既存の化合物群に加えて新たなバリエーションを提供する。これにより、同社の知的財産基盤が一層強化されることとなった。

 同社は、ペプチド骨格を模倣できる化合物群を合成し、薬理評価を進める研究開発を行っている。PepMetics技術を用いた今回の特許取得は、化合物群の多様性拡大につながり、創薬における新規性と競争力を高める意義を持つ。さらに今後は海外主要国での特許取得も視野に入れ、グローバル規模での知的財産戦略を推進する方針を示している。

 PRISM BioLabは、2006年創業の創薬ベンチャーで、神奈川県藤沢市に拠点を構える。独自のαヘリックス・βターン模倣技術を活用し、低分子化合物によるPPI制御を実現することを目指している。現在、がんや線維症の臨床パイプラインを開発するとともに、国内外の大手製薬会社との提携を通じて、従来困難であった難病治療薬の開発を進めている。同社は今後も独自技術を基盤に事業拡大と知財戦略の強化を図るとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■山口県周南市で始動、燃料電池の定置型電源活用で脱炭素電力供給を検証  ホンダ<7267>(東証プ…
  2. ■LINEリサーチ発表、上半期トレンド総括と最新6月期の動向  LINEヤフー<4689>(東証プ…
  3. ■休廃業・解散は減少も淘汰続く、新興市場の課題鮮明に  東京商工リサーチは7月31日、国内ドローン…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■金先物関連株、最高値更新で安全資産需要が強まる  日本取引所グループ<8697>は9月24日、今…
  2. ■石破首相辞任表明後も市場は急落回避、投資家の買い意欲継続  「一寸先」は、不確実で予測が難しい。…
  3. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  4. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  5. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  6. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る