モブキャストHD、暗号資産「ソラナ」への本格投資を開始、Web3戦略で再成長へ
- 2025/10/6 08:00
- IR企業情報

■第三者割当で調達した資金を原資にソラナへ戦略的投資
モブキャストホールディングス<3664>(東証グロース)は10月3日、新たな成長戦略として「ソラナ・トレジャリー事業」の開始を発表した。これは、第三者割当による新株予約権で調達した資金を原資に暗号資産ソラナへ投資し、財務基盤の強化と株主価値の最大化を図るものである。中長期的には、主力の「ソーシャル・エンターテイメント&メディア事業」との連携によるシナジー創出も見据えており、暗号資産を戦略的資産として保有・活用する体制を整備する。
同事業では、ソラナのステーキングによるインカムゲインの確保や、NFT技術を用いた「ソーシャルインパクトパスポート」構想など、Web3時代に対応したサービス展開を計画。これにより、ファンの社会貢献活動をデジタルで可視化し、企業とファンの関係深化、コミュニティ形成、そして持続的な成長へつなげることを目指す。投資対象としてソラナを選定した理由には、同社コア事業との高い技術親和性、処理速度と低コストの優位性、安定した収益性が挙げられている。
なお、初年度の事業関連支出として5.5億円を計画しており、ソラナの購入費やNFTの開発費用などに充当する。価格変動やセキュリティ、法規制への対策も講じる方針で、外部専門家と連携しつつ透明性の高い運営体制を構築するとしている。2025年12月期の売上貢献は軽微だが、今後の市場動向と運用成果によっては損益が変動する可能性があるため、現時点で業績予想は開示していない。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)