ハウスドゥがタイでの合弁会社設立に向けて本格的な検討を開始

■不動産取引が活況を呈している割に不動産情報量が少なく市場活性化に貢献

 ハウスドゥ<3457>(東1)は12月18日朝、アジアでの事業展開の足掛かりとして、タイ王国でM&A、合弁組成、事業再生分野でトップクラスの実績をもつアドバイザリーファーム、「KusumotoChavalit&PartnersLtd.」(KCP社、本社バンコク、楠本隆志代表)と協働し、タイ王国における合弁会社設立に向けて本格的な検討を開始したと発表。今後、KCP社と緊密に連携し、具体的内容についての検討を行う予定とした。

 タイ国内における現地事業パートナーの決定や、合弁会社設立の合意などの段階において、必要に応じて速やかに開示する方針だ。同社は、不動産情報のオープン化などを推進し、「不動産コンビニ」構想の実現に向けて、国内1000店舗、アジア5万店舗を目指しており、これに向けて本格的に動き出す。

 タイ王国の一人当たりGDPは、ASEAN諸国ではシンガポール、ブルネイ、マレーシアに続き4番目に高く、コンドミニアムの建設ラッシュが続くなど、不動産取引は活況を呈している。これらは、外国人投資家による投機的需要のみならず、同国の若年層、いわゆる一次取得者の購入等の実需にも支えられており、さらに近年の経済成長により、中間所得者層や富裕者層がますます増加することが予測されている。

 その一方で、不動産税制度改革の遅れから、先進国と比べて圧倒的に不動産情報量が少なく、訓練された鑑定士不足が不動産市場の成熟度を低下させているとも言われている。これに対し、タイ王国政府は不動産流通市場の活性化に積極的である。

 そこで、同社がこれまで培ってきた不動産流通に関するノウハウの活用と、同社の理念に賛同する現地事業パートナーとの協業により同国の不動産市場開拓及び活性化を目指し、中古住宅リノベーション・販売事業等の展開に向けての具体的検討を開始した。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る