THE WHY HOW DO、インフラ測定機メーカーのグッドマンを子会社化

■水道老朽化対応で需要拡大、AI監視型探索機など強み

 THE WHY HOW DO COMPANY<3823>(東証スタンダード)は10月22日、インフラ保守・測定機器メーカーのグッドマン(神奈川県横浜市)を子会社化すると発表した。グッドマン社の全株式200株を取得し、同日付で契約締結、31日に株式譲渡を実行する予定である。グッドマン社は電気・通信・水道などの社会インフラ向け測定機・探索機の輸入販売や自社製造を手がけており、AI技術を活用した常時自動監視型漏水探索機なども展開している。今回の買収は、同社の「人助けM&A」方針に基づく第2号案件として行われる。

 グッドマン社は1988年設立、ドイツや米国など海外メーカーとの長期協力関係を通じて国内シェアを拡大してきた。特許を持つ漏水探索装置「ハイドロトレーサー」など高精度な製品を開発し、近年はAI技術を導入した新方式の地下配管監視モデルを構築している。全国で老朽化が進む上下水道管の維持管理需要を背景に、同社製品の需要は拡大している。製造・修理部門を整備し、開発から保守まで一貫した対応体制を確立。2024年12月期には売上高4億1300万円、営業利益4000万円、純資産1億2600万円まで業績を伸ばしている。

 THE WHY HOW DO社は、グッドマン社の技術力と顧客基盤に自社の経営管理力とAIバリューアップ本部のノウハウを融合し、製品ラインの拡充や販売チャネルの多角化、データ活用による付加価値向上を目指す方針を示した。創業者の経営理念や人材を尊重しつつ、PMI(経営統合)を通じて経営基盤の強化を図る。社会インフラ領域での安定収益基盤確立と技術ポートフォリオ拡大を通じ、2026年8月期以降の業績寄与が期待されるとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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