クオンタムソリューションズ、香港子会社がETHを追加取得、総額約11億8000万円規模

■資金は新株予約権・転換社債で調達、中長期の企業価値向上を目指す

 クオンタムソリューションズ<2338>(東証スタンダード)は10月22日、連結子会社の香港法人GPT Pals Studio Limited(以下GPT)がイーサリアム(ETH)を追加取得したと発表した。取得は10月21日に実施され、数量は2,000.13ETH、取得総額は7,854,320米ドル(約11億8000万円、1ドル=150円換算)である。同社はこれまで暗号資産投資事業を進めており、今回の追加取得もその一環となる。資金は、GPTによる外部借入のほか、同社が10月14日に発行した第13回・第14回新株予約権および第4回無担保転換社債型新株予約権付社債で調達した資金を活用した。

 今回の取引により、GPTの総保有量は3,865.84ETH、総取得額は15,854,320米ドル(約23億8000万円)、平均取得単価は4,101.13米ドル(約61万5000円)/ETHとなった。GPTは9月以降、段階的に暗号資産を取得しており、10月中旬以降は取得規模を拡大している。ビットコイン(BTC)についても8月から10月初旬にかけて累計23.07BTCを保有し、取得総額は263万米ドル(約3億9500万円)に達するなど、暗号資産ポートフォリオの多様化を進めている。

 同社グループは、今後もイーサリアムを中心とするデジタル資産の戦略的取得を継続する方針を示した。中長期的にはデジタル資産の運用を通じた企業価値の向上を図る考えであり、2026年2月期業績への影響は軽微としている。ただし、暗号資産価格の変動などにより重要な変化が生じた場合には速やかに開示する方針である。市場では同社のデジタル資産戦略の拡大が、財務構造や株主価値に与える影響に注目が集まっている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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