【注目銘柄】MCJ、GIGAスクール更新需要で通期業績を上方修正し過去最高益を連続更新へ

■業績上方修正とダブルのパソコン更新需要を手掛かりに押し目買い交錯

 MCJ<6670>(東証スタンダード)は、前日17日に6円安の1514円と小幅続落して引けた。日経平均株価が52円安、東証スタンダード市場指数も0.18%安とそれぞれ続落したことから、11月13日に年初来高値1536円まで買い進まれていた同社株にも目先の利益を確定する売り物が増勢となった。ただ取引時間中の安値1507円からは小戻して引けており、今年10月30日に発表した今2025年3月期第2四半期(2025年4月~9月期、2Q)累計業績と3月期通期業績の上方修正と、11月5日のその2Q累計決算の発表を見直し、通期売り上げと営業利益が過去最高を更新することを手掛かりに押し目買いも交錯した。業績上方修正は、今期下期の小中学高の生徒1名に1台の端末を整備するGIGAスクール構想の更新需要や、Windows10サポート終了によるパソコンの買い替え需要が本格化することが要因となっており、この動向次第では業績再上ぶれも期待できるとしてフォローの材料視もされている。

■国内パソコン販売が好調に推移し売り上げ、営業利益は連続過去最高

 同社の今3月期通期業績は、期初予想より売り上げを51億円、営業利益、経常利益を各23億円、純利益を15億円引き上げ売り上げ2140億円(前期比3.3%増)、営業利益197億円(同1.7%増)、経常利益197億円(同1.6%減)、純利益135億円(同3.9%減)と見込み、売り上げは続伸し、営業利益は期初の減益転換予想が増益となってそれぞれ過去最高を連続更新する。国内のパソコン需要が、GIGAスクール構想関連の出荷を中心し好調に推移し、2Q累計のパソコン関連事業の売り上げが1007億9100万円(同10.3%増)、営業利益が103億1400万円(同17.0%増)となったことなどが要因となった。なお経常利益、純利益は前期に計上した一時収益の一巡で減益となる。

 このGIGAスクール関連の更新需要は、同計画がスタートした2020年度から5年が経過し、「NEXT GIGA」として今年度下期から本格化が予想され、また今年10月14日にWindows10のサポートが終了されたことから、同様のサポート終了があった2014年、2019年と同様の買い替え需要も期待されている。今回の今期通期業績修正は、2Q累計業績の上ぶれ分だけ下期の期初予想業績に上乗せしただけにとどまっており、更新需要、買い替え需要の動向次第では期末に向けて業績再上ぶれ期待の高まりも想定される。

■GC示現で上昇トレンド転換を鮮明化しPER10倍の修正に拍車

 株価は、前期業績の上方修正・増配で1430円と高値反応し、今期業績の減益転換予想で1269円と下ぶれたが、今期第1四半期の高利益進捗率業績で1506円と高値を追い、25日移動平均線が75日移動平均線を上抜くゴールデンクロス(GC)を示現して上昇トレンド転換を示唆し、業績上方修正とともに年初来高値1536円へ上値を伸ばした。PERは10.7倍となお割安であり、割安修正に拍車を掛け年初来高値を上抜き、昨2024年6月高値1581円を奪回し、次の上値フシとして2018年5月高値1904円を意識しよう。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)

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