【狙い場・買い場】イエローハットは増益で連続増配、年52円配当へ

イエローハット

イエローハット<9882>(東1)は、ミニゴールデンクロスを示現。今期増収増益予想で割安感があり注目したい。

同社は、国内外でカー用品・部品の販売と取り付けを中心とした店舗網を展開している。近年では、カー用品店「モンテカルロ」、バイク用品店「2りんかん」、新車・中古バイク販売店「SOX(ソックス)」が同社グループに加わり、グループ規模が拡大。新規出店や国内既存店舗の活性化を推進し、ブランドイメージの浸透による集客力の向上を図る一方で、海外での店舗展開など、グローバルな事業展開を行なうことで、イエローハットグループの永続的な成長を目指している。

前2015年3月期業績実績は、売上高1217億8800万円(前の期比0.9%増)、営業利益74億8400万円(同15.3%減)、経常利益84億6800万円(同14.6%減)、純利益55億4200万円(同24.0%減)に着地。年間配当46円(同6円増)を実施。

今16年3月期業績予想は、売上高1300億円(前期比7.9%増)、営業利益80億円(同6.9%増)、経常利益90億円(同6.3%増)、純利益58億円(同4.7%増)を見込む。年間配当は52円(同6円増)と連続増配を予定している。

前期は株式会社ウィルの子会社化、積極的な出店の効果もあり、売上高は増加したが、子会社店舗の増加に伴う人件費や賃借料、広告宣伝費等の増加したため増収減益着地。今期は引き続き「店舗収益の改善」「店舗展開と卸売強化による売上の拡大」「経営効率化」等の各施策に取り組み、収益拡大に向けた事業基盤のさらなる強化を推し進め増収増益を見込む。

株価は、3月20日につけた年初来の高値2765円から6月12日安値2312円まで調整。2350円割れで下値を固め出直りつつある。今期予想PER10倍台と割安感があり、配当利回り2%と利回り妙味もソコソコあるほか、全国の「イエローハット」「2りんかん」「SOX」の店舗で利用できる買物割引券を贈呈する株主優待があり、中長期的な視点で見直し余地はある。下値不安は少なく押し目は注目されそうだ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る