【注目銘柄】アイティフォーはミニゴールデンクロスを示現、フィンテック関連として注目

注目銘柄

 アイティフォー<4743>(東1)は、ミニゴールデンクロスを示現、フィンテック関連として注目したい。

 同社グループは、「金融機関システム」「自治体向けシステム」「小売業向け基幹システム」「ECサイト構築」「コンタクトセンターシステム」の各事業を展開。それらをつなぎ合わせる「ネットワークシステム」、システム導入後の保守、運用を提供する「カスタマーサービス」を提供している。

 情報サービス業界では、金融機関のIT開発投資意欲は依然として高く、クラウド技術を利用した新しいビジネスの伸展、ビッグデータの分析・活用、フィンテックなどを背景に、市場環境は引続き良好な状態が続くと予想されている。 同社では、市場の変化や顧客ニーズにこれまで以上に応えていくため、パッケージソフトウェアのエンハンスメントを通じての競争力アップに取り組むほか、クラウド対応を強化した組織変更を行い、中期経営計画の中間年度として既存事業の拡大を推進し、収益追求型の企業体質構築に取り組んでいる。

 今2017年3月期第1四半期業績実績は、売上高が22億6000万円(前年同期比4.8%増)、営業利益が8200万円(同28.8%減)、経常利益が1億1400万円(同18.4%減)、純利益が7900万円(同19.1%減)に着地。

 今17年3月期業績予想は、売上高が133億円(前期比9.4%増)、営業利益が16億5000万円(同7.1%増)、経常利益が16億5000万円(同3.9%増)、純利益が11億5000万円(同13.5%増)を見込んでいる。利益配分に関しましては、配当性向30%以上を目処に安定的かつ継続的な配当を行うことを基本方針とし、前期は期末一括17円を実施。今期配当予想は明らかにしていない。

 株価は、1月7日の年初来高値595円から2月12日に年初来安値429円と調整。その後は500円を軸にモミ合いとなっているが、ミニゴールデンクロスを示現し、出直る気配となっている。第1四半期は、前期に受注した百貨店の基幹システム、自社クレジット、キャッシングシステムが順調に稼働を開始したほか、地方自治体での国民健康保険料などの収納率向上のためのBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)業務の受注が好調に推移し増収、研究開発費の増加で減益着地したが、通期業績予想は達成出来る見通し。連続最高益更新見通しで、今期予想PER13倍台と割高感はない。9月末まで80万株(2.78%相当)・5億2000万円を上限に自社株買いを実施しており、底堅い動きとなっており、短期的に上値を試す可能性はあり買い妙味が膨らみそうだ。(N)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る