NTT、脳活動から思考を文章化する新技術「マインド・キャプショニング」を発表

■非言語的思考を言語へ変換、脳解読技術の新段階

 NTT<9432>(東証プライム)は11月17日、脳活動から視覚内容を文章として生成する脳解読技術「マインド・キャプショニング」を開発したと発表した。同技術は、ヒトが目で見た映像や頭の中で想起した映像の意味情報を脳活動から抽出し、言語AIモデルを用いてテキスト化するものである。脳の言語野を用いずに生成可能であることが確認され、非言語的思考を言語へ翻訳するという脳情報解読の新たな道を開いたと位置づけられる。

 同技術は、fMRIで計測した脳活動を深層言語モデルの特徴空間へ写像し、その特徴に近い語を探索・最適化する「脳‐AI統合型デコーディング」に基づく。動画を観察中の脳活動のみならず、記憶した映像を想起している状態からも、映像内容を反映した構造化テキストを生成することに成功した。100本の候補動画から正しい動画を識別する精度は、観察時約50%、想起時約30%であり、チャンス水準1%を大幅に上回った。さらに、言語処理に関与する脳領域を除外した解析でも高精度を維持し、非言語情報を直接言語化していることが示唆された。

 同成果は、複雑な視覚情報が脳内でどのように表現されるかの理解を進めるとともに、発話困難者の意思伝達支援など次世代コミュニケーション技術につながる可能性を持つ。一方で、心的プライバシー保護やバイアス影響への配慮が不可欠であり、倫理議論と技術評価の両立が求められる。研究成果は米科学誌「Science Advances」オンライン版に掲載され、NTT R&D FORUM2025で展示予定である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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