NVIDIA、理研と次世代計算基盤を構築、科学・産業革新を加速、「富岳NEXT」見据え新システム整備

■Blackwell GPU2140基で研究競争力を拡大

 NVIDIA(NVDA:NASDAQ)は11月17日、理化学研究所がNVIDIA GB200 NVL4システムを搭載した2基の新スーパーコンピューターを日本国内に導入すると発表した。導入されるのは科学のためのAI研究向けと量子コンピューティング向けの2システムで、合計2,140基のNVIDIA Blackwell GPUを搭載し、日本のソブリンAI戦略を支える安全な計算インフラを拡充する。生命科学、材料科学、気候予測など多様な分野で研究を加速させ、量子アルゴリズムやハイブリッド計算手法の高度化にも寄与する計画である。

 理研計算科学研究センター長の松岡聡氏は、次世代スーパーコンピューターに同プラットフォームを統合することは日本の科学インフラにおける大きな進展であり、研究者が基礎から産業応用まで幅広い領域で新たな発見を実現する基盤になると強調した。今回の協業は富士通とNVIDIAが共同設計する「富岳NEXT」開発への連携拡大につながり、両システムは同後継機向けのハード・ソフト開発基盤としても活用される。「富岳NEXT」では富士通CPU「FUJITSU‐MONAKA‐X」とNVLink Fusionにより、アプリケーション性能が最大100倍向上する見通しが示されている。

 NVIDIAは既に理研と協力し、GPU性能を活用した浮動小数点エミュレーション技術の開発やCUDA‐Xによる最適化を推進している。2基の新スーパーコンピューターは2026年春の稼働開始を予定し、「富岳NEXT」は2030年までの運用開始を目指す。科学・産業・技術分野における日本のリーダーシップ確保に向けた統合的な計算基盤強化が進むことになる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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