積水化成品工業、固定資産売却で特別利益10億円を計上見込み

■苗栗県の工場・倉庫を売却、事業ポートフォリオ見直しの一環

 積水化成品工業<4228>(東証プライム)は11月19日、連結子会社である台湾積水化成品股份有限公司が保有する固定資産を譲渡すると発表した。資本効率向上を目的とした事業ポートフォリオ見直しの一環で、台湾苗栗県銅鑼郷の工場・倉庫として利用してきた土地14,195.96平方メートルと建物5,530.60平方メートルを売却する。譲渡益は約10億円を見込み、譲渡価額や帳簿価額は譲渡先との協議により非開示とした。

 譲渡先は外国法人であるが詳細は非開示で、同社との間に資本関係や人的関係、取引関係はなく、関連当事者として特記すべき事項もないという。譲渡に関する決議は11月19日の取締役会で行われ、契約締結は2025年11月、引き渡しは2026年2月を予定する。譲渡益は譲渡価額から帳簿価額や関連費用を控除した概算額として算定した。

 同社は今回の資産譲渡により、2026年3月期連結決算において約10億円の固定資産売却益を特別利益として計上する見込みである。一方、通期の連結業績予想に変更はなく、影響は限定的とみられる。資産の適正化を通じて財務基盤の強化を図る姿勢が示された格好だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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