【株式市場】日経平均が4日続伸、86円高の5万253円で取引終了

■押し目買いが下支え、一時5万円割れも底堅く推移

 11月28日、日経平均株価の大引けは86円81銭高の5万253円91銭となり、4日続伸した。TOPIXも9.87ポイント高の3378.44と3日続伸し、寄り付きは前日の強い地合いを引き継いで買いが優勢だった。その後は利益確定売りが出て一時5万円を割り込んだが、下値は堅く、指数は終始落ち着いた範囲での推移にとどまった。取引終盤には押し目買いが入り、上げ幅を小幅に広げて取引を終えた。

 東証プライム市場の売買代金は4兆6995億円、出来高は18億9677万株と活況を維持した。騰落銘柄数は値上がりが1149銘柄と7割超を占め、値下がりは403銘柄、変わらずは56銘柄だった。全33業種のうち25業種が上昇し、鉄鋼、その他金融、パルプ・紙が買われた一方、空運、陸運、小売などが下落した。市場全体ではリスク選好姿勢が優勢で、幅広い銘柄に買いが広がった。

 個別銘柄では、中越パルプ工業<3877>(東証プライム)、Link-Uグループ<4446>(東証プライム)、三井E&S<7003>(東証プライム)が値上がり率上位となり、いずれも10%超の上昇だった。出来高では、ジャパンディスプレイ<6740>(東証プライム)、ランド<8918>(東証スタンダード)、大黒屋ホールディングス<6993>(東証スタンダード)が上位を占めた。ストップ高銘柄は9銘柄に達し、免疫生物研究所<4570>(東証グロース)やラクオリア創薬<4579>(東証グロース)などバイオ関連の動きが目立った。一方、値下がり率トップはピクセルカンパニーズ<2743>(東証スタンダード)の40%安で、Amazia<4424>(東証グロース)や、名証NXT上場のハンワホームズ<275A>(名証NXT)も大幅安となり、個別物色は明暗が分かれた。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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