科研製薬、「KAR」の国内第III相試験において主要評価項目を達成

■2026年度の製造販売承認申請を目指す

 科研製薬<4521>(東証プライム)は8日、現在、既存治療で効果不十分なアタマジラミ症を対象疾患として開発を進めている「KAR」(一般的名称:イベルメクチン)の国内第Ⅲ相試験の結果を得たと発表した。

 同剤の開発は、厚生労働省の「医療上の必要性が高い未承認薬・適応外薬検討会議」における開発企業の公募に対し、科研製薬が開発の意思を申し出て、国内の開発を開始した。

 同剤の国内第Ⅲ相試験は、既存治療で効果不十分なアタマジラミ症の患者を対象としたランダム化、基剤対照、二重盲検、並行群間比較、多施設共同試験である。主要評価項目の治療成功※割合において、同剤を塗布した患者群は基剤を塗布した患者群よりも高い治癒成功率を示し、その差は統計学的に有意であった。また、安全性に関しても開発上の問題となる副作用や重篤な副作用は認められなかった。

 同試験の詳細な結果については、今後、学会等で公表する予定。また、今後は、2026年度の製造販売承認申請を目指し、進めていくとした。

 なお、※治療成功とは、治験薬塗布後3週間までに実施された3回の評価で生きているアタマジラミが継続して認められないことである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■地域と共に築いた「鮪解体ショー」で世界一の舞台へ  銚子丸<3075>(東証スタンダード)は、同…
  2. ■速乾・吸水機能を備えたブラ&ショーツ、11月7日から応援購入受付  グンゼ<3002>(東証プラ…
  3. 日産自動車 日産 NISSAN
    ■経営再建計画の一環として保有資産を最適化、20年間の賃貸借契約で本社機能維持  日産自動車<72…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  2. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  3. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…
  4. ■師走相場は最終レースさながら、勝ち負け分ける「掉尾の一振」に熱視線  師走である。礼節一点張りの…
  5. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  6. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る