【編集長の視点】ジェノバ、過去最高益更新見通し、位置情報配信需要拡大が成長を下支え

■連続最高業績・増配とスマート農業関連素地を手掛かりに押し目買い交錯

 ジェノバ<5570>(東証グロース)は、前日8日に3円安の692円と続落して引けた。同社株は、11月13日につけた直近安値661円からの底上げ途上にあり、一部戻り売りに押された。ただ取引時間中には、732円と買い進まれる場面もあり、今2026年9月期業績が、連続して過去最高更新と予想され、配当も連続増配が予想されていることを見直し下げ過ぎ修正期待の押し目買いも交錯した。また農政改革に伴いスマート農業法に基づく関連技術活用策として同社の高精度位置情報配信サービスへのニーズが高まると予測されていることも、側面支援材料視されている。

■位置情報配信サービスの需要が多彩化し契約件数の高成長が続く

 同社の今2026年9月期業績は、売り上げ14億3300万円(前期比4.8%増)、営業利益7億7900万円(同0.7%増)、経常利益7億9300万円(同1.4%増)、純利益5億4300万円(同0.3%増)と予想され連続して過去最高を更新する。測位衛星システム(GNSS)により補正された位置情報配信システムの6分野(測量、航空測量、土地家屋調査、ICT土木、IT農業、ドローン)での需要が高成長しており、同サービスの契約件数が、2023年9月期の8529件から2024年9月期に9064件、2025年9月期9348件と拡大しており、政府が進めている「デジタルライフライン全国総合整備計画」でドローン関連、インフラ関連、自動運転関連などで需要がさらに増加する見込みであることなどが寄与する。

 スマート農業関連では、今年夏の「令和のコメ騒動」と農政改革、自民党の総裁選挙が重なって同社のIT農業関連事業への注目度が高まり、また現在、高市内閣が進めている成長戦略の重点投資17分野には、防災・国土強靭化が含まれていることも、同社の位置情報配信サービスへの需要拡大・多彩化につながる。なお今期配当は、年間7円(前期実績6円)と連続増配を予定している。

■業績実態的・テクニカル的にも売られ過ぎでまず直近調整幅の半値戻しにトライ

 株価は、前期末の配当権利取りにスマート農業関連人気がオンして年初来高値880円まで買い進まれ、配当権利落ちとともに下値調整し、661円と下値を覗いたあと700円台を出没する下値固めが続いた。業績実態からのPERは16.8倍と東証グロース市場の全銘柄平均の34.3倍より割り負け、テクニカル的にも75日移動平均線から8.0%のマイナスかい離と下げ過ぎを示唆しており、まず年初来高値から直近安値への調整幅の半値戻しの795円へのリバウンドにトライしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)

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