【引け後のリリース】モリタHDがフィンランドの消防車大手を子会社化

モリタホールディングス 6455

写真=モリタ先端屈折式はしご消防車MLLAH5-30WG(フェイスブックから)

取得価額は約105億円、屈折はしご付消防車の技術獲得などで補完効果

 モリタホールディングス(モリタHD)<6455>(東1・売買単位100株)は11日の夕方、屈折はしご付消防車の世界的ブランドとして知られるフィンランドのBRONTO SKYLIFT OY AB(以下「BRONTO社」の全株式を2016年1月29日付で取得し子会社化すると発表した。

 モリタHDグループは消防車両の最大手で、環境車両や防災関連機器なども開発・製造する。一方、フィンランドのBRONTO社は、発表によると、屈折はしご付消防車(CPL)の世界トップブランドとして、欧州はもとより、北米、アジア、アフリカ、オセアニア等の世界100か国以上で販売ネットワークを構築し、事業を展開している。

 これにより、消防車両事業のグローバル展開を加速することが可能になるとともに、当社グループが持たないCPLの技術を獲得するなどの補完効果が期待できるとした。BRONT0社の資本金は155万5000ユーロ。また、取得価額はアドバイザリー費用なども含めて概算104億8400万円。

 モリタHDの株価は2012年書の460円前後から長期上昇基調が続き、15年8月の1328円以降は直近まで高値モミ合いが続いたが、本日、1339円(46円高)まで上げて21世紀に入っての高値(2000年以降の高値)を更新した。当面の業績は底堅い見込みで、株価はPER13倍台のため、いぜん割安感が強いといえる。

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