【どう見るこの株】セキュア、無人店舗モデル開発で成長シナリオ再評価

どう見るこの株

■25年12月期最高益更新見通しで底打ち鮮明

 セキュア<4264>(東証グロース)は、前日22日に47円高の1515円と3営業日ぶりに急反発して引け、昨年12月3日安値1340円、12月18日安値1350円で形成したダブルボトムからの底上げ幅を拡大させた。前々日21日にセキド<9878>(東証スタンダード)と業務提携し、無人店舗とAI(人工知能)を活用した新たな店舗モデル構築の共同開発などを発表したことが、一段の底上げ期待の買い物を再燃させた。また同社は、今年2月13日に2025年12月期業績の発表を予定しており、期中の四半期決算は伸び悩み推移となったものの、通期純利益は、第4四半期(4Q)に利益率の高い中小案件の積み上げなどによりカバーして期初予想通り連続過去最高更新を見込んでいることも見直された。続く次期2026年12月期業績も、昨年2月に資本業務提携したバッファロー<旧メルコホールディングス、6676>(東証スタンダード)との協業効果が上乗せになって続伸が有力視されていることも、フォローの材料となっている。

■AI・セキュリティ技術と購買データを融合させ省人化ソリューションを提供

 セキドとの業務提携は、セキュアのAI・セキュリティ技術とセキドの蓄積しているアプリ会員31万人の購買データを融合させて、小規模無人店舗モデルの共同開発を推進し、人手不足と店舗運営コスト高騰がネックとなっている小売業界向けに新たな省人化ソリューションを提供し、これまで店舗展開が難しかったエリアでの新規出店を可能にする。同社は、昨年2月に資本業務提携したバッファローとも、新規事業創出・事業領域拡大に向け協業を進めており、成長戦略に加速がつく。

 一方、同社が昨年11月13日に開示した今期3Q業績は、売り上げ49億4800万円(前年同期比4.8%増)、営業利益2億400万円(同29.3%減)、経常利益1億8700万円(同33.0%減)、純利益1億400万円(同51.2%減)と増収減益転換して着地した。監視カメラシステム事業と入退室管理システム事業の主力事業で大型案件の進捗が想定を下回って売り上げが想定以下となり、セールス・マーケッティング人員の増員による人件費増やM&A関連費用の負担増も重なり利益伸び悩みとなった。このため3Q利益は、12月期通期予想に対して35%~51%の進捗率と目安の75%を下回ったが、今期第4四半期(4Q)に利益率の高い中小案件の積み上げの寄与などで期初予想を達成できるとして期初予想を据え置いた。このため2025年12月期業績は、売り上げ70億円(前の期比12.0%増)、営業利益4億円(同30.8%増)、経常利益3億8000万円(同29.4%増)、純利益2億9400万円(同22.2%増)となる見込みで、純利益は、連続して過去最高を更新する。続く2026年12月期業績も、昨年2月に第三者割当増資で新株式を発行(発行価格1819円)して資本業務提携したBUFFALOとの協業効果が、両社で数億円の利益創出につながり、押し上げ要因となる。

■ダブル底からの底上げでミニGCを示現し半値戻しから全値戻しに弾み

 株価は、昨年2月のバッファローとの資本業務提携を歓迎して昨年来高値2077円まで買い進まれ、トランプ関税ショックで昨年来安値1173円と下ぶれたあと、バッファローに割り当てた新株式発行価格1819円をクリアする場面もあったが、東証グロース市場の人気離散に今期3Qの低利益進捗率着地が重なり、1340円、1350円の安値でダブルボトムを形成し下値を確認した。同ダブルボトムからの底上げでは5日線が25日線を上抜くミニGCを示現して上昇トレンド転換を示唆した。足元の急反発で昨年来高値から昨年来安値への調整幅の3分の1戻しを達成したここからは、まず半値戻しの1625円奪回に進み、全値戻しに弾みをつけよう。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)

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